全4回、無事終了いたしました。
“路地裏の舞台にようこそ”という西成の街の舞台芸術祭に呼んでいただけたこと、心から嬉しかったです。

この作品は昨年度から、場所や人や構成を変えて取り組んで来ました。
なんで、ジゼル?
なんで、オムツ?
なんで、DJ?
そんな質問をよく尋ねられます。

簡単に答えますと、ジゼルは古典バレエの中でもブランバレエと呼ばれ、白い衣裳を身につけて踊ります。この白は非現実的なウィリー、妖精、白鳥、亡霊などを表します。
私たちは多世代で踊っていると、表題の通り、そう遠くない未来にオムツを履くのだろうと思います。まだ先のような、でも現実的なような。
そんな私たちなりのブランダンスです。
赤ちゃんのオムツは可愛い気がありますが、大人のオムツはあまりポジティブに語られません。
私たちはそれを受け入れて、お尻をたくましく振って踊っていたいという願いがあり、たくましくお尻を振るためにクラブ音楽をお願いしてみました。夜な夜なウィリーたちが森で踊るように、夜な夜なナイトクラブでお尻を振るのです。迷い込んで来た者は踊れなくなるまで、踊らされるのです。
バレエのジゼルはわりと酷い話ですが、その中にも深い愛や、受容することがテーマとしてあるように感じています。
今回はジゼルをしのぶさんと名付け、アルブレヒトを秋彦さんと呼び、若い二人ではなくオムツを履く前くらいの夫婦として描きました。
彼らの老いや、夫婦としての関係性、一人の人間としての生き方。生まれてから死ぬまで。
全てにおいて、どう受け入れていくか。

今回の45分間の作品でどこまで描けたか、、、まだまだ追求できそうな気がします。
観に来て下さった方々、心から感謝いたします。
DJ i.k.uさん、様々なリクエストに応えて下さり、美しく奏でて下さりありがとうございます。
路地裏の寺川さん、森本さん、今年も大変お世話になりました。